Dec 9, 2009

騒々しいブラームス その後...

えー、ついこの間の記事で「今後印象は変わるのだろうか」と言っておいてなんだが、意外にあっさり印象は変わった。

...というか、聞く側の自分の感覚を変えてみただけなのだが、この演奏、『ベートーヴェンの第10交響曲』として聞くと、見事にハマることに気づいた。元々昔からそう揶揄されてきた曲な訳だが、往々にして「ロマン派のブラームス」として捉えた演奏がいつの間にか市場を席巻していて、自分もそれに言わば慣らされてきた。特に第1交響曲には、「重厚な」演奏が多く、その頭のままこの演奏を聴いてしまうと、エラく物足りなく感じるに違いない。

しかし一転「ベートーヴェンの延長線上でこの指揮者は解釈してるんだ」と思うと、すべてにつじつまがあってしまう。

音楽とは面白いものだ。

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